ロングショートの日本株ブログ

サラリーマン投資家です。短中期の時間軸でロングショートの株式投資ブログです。日経平均や個別銘柄の投資戦略や銘柄分析を記載していきます。

【3657】ポールトゥウィン・ピットクルーホールディングス

今回はこのブログで初めてのロング銘柄です。

懇意にさせて頂いている投資家さんから教えて頂いた銘柄です。一言で言ってしまえばパクリ投資です。株式投資をする際、少なからず何らかの形でパクリ投資は皆さん経験があるかと思います。ただ、銘柄をパクっても建値はパクれません。ロングでもショートでも建値が全てとは言いませんが、エントリーポイントは銘柄選定と同等かそれ以上に大事なポイントであると思います。また、仮にパクリ投資で損失を被ったとしても、100%自己責任です。

話がそれましたが、私はパクリ投資をする場合でも、最低限のことは自分でも調べるようにしています。

 

【事業内容】

ソフトウェア、ハードウェアの品質向上をサポートするために不具合の検証を行うデバック・検証事業とインターネットサイトの違法有害情報や不正利用の検出を行うネットサポート事業がメインの事業セグメントになります。

特徴として、人によるチェックが必要な領域に対してサービスを提供しています。具体的にはゲームのバグ修正などを行っています。ゲームの場合、実際にプレイしてみないとなかなかバグを見つけられないので、それなりにニーズがあると考えられますが、事業内容的にフロー比率が高いと想像できます。(ゲームが好きな人は仕事でゲームができるので天職でしょうね…)

 

 【会社予想】

 毎年キレイに増収しており、事業の好調さが伺えます。今期も増収増益の業績予想で非常に良い会社ですね。

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上記のような期首予想に対して6月7日に発表された1Qの決算は予想に対して強めの内容でした。

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【投資戦略】

1Qの決算内容は非常に素晴らしい内容であったため、2Qでも似たような決算が出てくるのではないか、上手くいけば上方修正まであるのではないか、と考えるのが投資家の性です。本当に良くあることなのですが、こういった銘柄は決算に向けて期待買いが入ることが多いのです。そこで、決算前に自分のタイミングでエントリーし、決算に向けて上昇したところで利確するという手法です。今回は決算は跨がずその手前で降りました。

こちらが実際の日足チャートです。決算日に向けて期待買いが入っていますね。

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結果的に決算を跨がないで良かったですが、これは上述のように人によるチェックが必要な領域に対してサービスを提供しているため、フロー比率が高いと考えており、業績にブレが出るだろうと判断したためです。

決算マタギは非常に上級なスキルを要求される投資手法だと思います。また、1Q~4Qのどの決算をマタグのかでも株価の反応が大きく異なるので、注意が必要ですね。

 余談ですが、銘柄を教えてもらった凄腕の投資家さんもしっかり利確して決算は跨がなかったそうです。

 

 


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【3668】コロプラ

何の優位性もない地銀が吹き上げたり、シクリカル系の銘柄が上がって今更買う理由もないのでショート目線でばかり見てしまうのは良くないですね。

今日もショート銘柄です。ロングショートと言ってますが、私の場合はロングポジションのヘッジのショートポジションというやり方ではないです。足元のファンダメンタルと需給状況を見て、あらかじめショート候補に入れてある銘柄の中からタイミングを図ってショートしています。

今回はコロプラです。

 

【事業内容】

 スマートフォン向けネイティブアプリが主力事業。数年前まではブルーオーシャンでしたが、現在は完全にレッドオーシャン市場ですね。数年前に通用したセルランで上位なら株価もガンガン上みたいな単純な戦略はもう通用しないと思います。

直近の提出会社の従業員の平均勤続年数2.6年とかなり離職が多いですね。若い会社なのでこのような数字になるというのもあるとは思いますが、こういった部分はブラック企業指数として一応チェックしています。

経営課題として「収益力の向上を目指し、売上高営業利益率などを意識している」とありますが、売上、利益ともに2016年1Qから右肩下がり傾向で下げ止まっていません。

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【会社予想】

2018年9月期は通期の会社予想を出していましたが、2019年9月期は業績予想の開示はありません。

理由は「当社グループを取り巻く事業環境は短期的な変化が激しいことから、当社グループの業績の見通しについては適正かつ合理的な数値の算出が困難であるため、業績予想の開示をいたしません」との事です。

これはフロービジネスを主体に行っている会社としては致命的な弱点だと思います。自社で作った新商品がどれだけ売れるか、過去に発売した自社商品がどういったトレンドでどれだけ継続して売れるか、これが全く分からないと言っているのです。短期的な変化が大きすぎて自社商品の売上が全く予想できない市場で長期的に生き残る事は非常に困難を極めると思います。

 

【投資戦略】

記事を書きながら思った事ですが、投資戦略なんておこがましいですね。型にはめてやりたいタイプなので最初の記事のフォーマットを踏襲してきましたが少し後悔しています。

コロプラは事業環境的に厳しい状況に追い込まれているのは明白で、生き残るには手持ちの潤沢にある現金を新しい事業に投資し生まれ変わらなければ座して死すのみです。ただ、材料が出ると株価が噴く習性があるのは知っていました。ファンダに基づく材料ではないため打ち上げ花火はすぐに終了します。ですので、この噴き値で何度もショートしています。

今回は私の中での天井シグナルが出たためショートし、さらに持ち越して利を伸ばす作戦をとりました。現在もショートポジション継続中です。

 これは9月12日の5分足チャートです。

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後場寄りに異常な出来高を伴って5分間だけ上昇し、その後ほとんどリバがなく引けました。きっかけはドラクエウォークの正式リリースです。コロプラはこのネタで何度も担がれています。Twitterでも比較的有名であろうアカウントが次々とドラクエウォークについて言及し、天井シグナルが次々と出ていました。私はこのような出来高が急増し動きが早い時は1分足と5分足を交互に確認し崩れ具合をチェックしています。12時15分くらいから寄り前の板状況をリアルタイムで確認していましたし、寄ってからは12時40分くらいまで値動きの反応を確認していました。12時40分くらいまでに崩れ出したと判断し、即座にショートポジションを構築しました。

9月12日の出来高は異常に高いものでストップ高してもおかしくなかったのに結果として崩れました。この現象は過去にも見られており、絶好のチャンスが来たと直感的に思いました。

これは日足チャートになります。

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一言で言ってしまえばファンダが伴っていませんスクエニとの利益按分も良く分かりません。下手をすると外注委託費と保守メンテナンス料しかもらえない可能性まであります。13日の場中でセルランが1位になったにもかかわらず無風だったのに、今後セルラン1位継続で暴騰するのかも分かりません。モルガンスタンレークレディスイスのショートがあっても騰がるときは騰がります。細かい部分を話し出すとキリがないので止めておきます。

ただ、あれだけの出来高があって上昇できなかったのですから、それがマーケットの下した判断なのです。コロプラに関しては9月12日の後場寄りで完全に勝負がついたと思います。

9月13日もとてつもない出来高を伴って大陰線で終了でした。

 


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【7150】島根銀行

デイトレや短期のショートは結構やっています。ショート銘柄の選定方法はいくつかあるのですが、今回はそのうちの1つに該当した島根銀行デイトレでショートしました。

 

【事業内容】

鳥取、島根地盤の地方銀行。銀行、しかも地銀という時点で何か特筆すべきビジネスモデルはありません。

ただ、今の銀行業、特に地銀には猛烈な向かい風が吹いています。マイナス金利政策です。 もともと手数料ビジネスなどに頼っている地銀は収益力が非常に弱いため、日銀のマイナス金利政策が導入されて以降、地銀の株価は全て下落しています。

 

【会社予想】

2018年以降、ジリ貧傾向が続いており、9月6日に黒字予想から一転し赤字予想、配当予想も無配の修正を出してきました。それと同時に、SBIとの間に資本業務提携を行う事を発表したのです。

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実は上記の会社からの発表の前に、9月6日の14:50に島根銀行とSBIの提携記事が日経に掲載され、この材料がきっかけとなり、引け間際にかけて猛烈に買われストップ高付近で引けました。地銀はほとんど負けないショート候補として毎日チェックしているので、この異常な値動きはすぐに察知することが出来ました。



【投資戦略】

非常に単純な戦略ですが、ファンダメンタルの伴わない資本業務提携による大幅高は打ち上げ花火になることがほとんどであるため、ショートするには非常に相性が良いのです。ただし、どこまで花火が上がっていくかはわかりません。その辺を理解してデイトレでロングをしても良いかもしれませんが、サラリーマンなので場中の値動きをずっと追えないため難易度が高いです。下げだすとあっという間なので、下げが確定的となった時点でショートすれば良いのです。

今回は9:15付近が天井でした。個人的には10:00くらいまでは持つかな?と勝手に予想していましたが、想像以上に弱い材料だったようで開始15分で花火は打ち止めになったようです。チャートを確認した時には5分足で陰線を連発していたので、その場で成り行きでショートして前場で利確しました。

地銀のPBRが低いからといってバリュー投資的な感じでロングするのは今はやめた方が良いと思います。大量のリストラ、店舗閉鎖による大減損、マイナス金利の解消くらいの材料が出てきたらロング目線で少し考えてみようと思います。(それでも多分買わないと思いますが笑)

 

 


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【3137】ファンデリー

何度かトレードして、今年最も利益が取れているファンデリーについて書いてみようと思います。

 

【事業内容】

冷凍弁当の宅配事業(MFD事業)とカタログ誌面の広告枠販売(マーケティング事業)の主に2つの事業セグメントを持っており、2019年度の売上、営業利益の比率は以下の通りです。

 MFD事業:マーケティング事業

 ・売上比率 7:1

 ・営業利益比率 2.4:1

 冷凍弁当の宅配だけでは参入障壁は低く、差別性はないのですが糖尿病や高血圧といった持病がある人向けの病院食的なものを提供しています。現状の生産は外注で行っており、簡単に真似できる類のものなので、他社に対する優位性はそれほど高くないと思います。また、売上のトップラインの伸びがイマイチなところも気になりますが、認知不足というより、商品力の弱さに起因していると想像しています。

ファンデリーの会社説明資料によると、会員数は毎年伸びていますが弁当の売上は会員数の伸びに相関していません。これは会員になって弁当を購入したが、何らかの理由で継続購入に至っていない会員が多数いることを表しています。

 この辺りのビジネスモデルや収益構造を事細かく分析した考察を延々述べてもいいのですが、それだけでは儲からないので止めておきます。

 

【会社予想】

 ファンデリーは会社予想の出し方に癖があります。それは、「上場以来、売上予想は高めに出すが、実際の着地は全て下回っている」という事です。

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 2018年に至っては9.2%もマイナス乖離していますね。これではいけません。(利益予想は売上ほどのインチキではないものの予想を大幅に上回って着地するような決算は過去にありません)

 

【投資戦略】

ファンデリーはこれまで自社工場を持たず冷凍弁当は全て外注で委託製造しています。しかし、一転して50億円の借金で自社工場を建設する決定をしたのです。この会社規模では大きな賭けに出たと思います。

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http://211.6.211.226/tdnet/data/20171031/140120171031404566.pdf

稼働は2020年度中であることが明記されていました。しかも、これまでの冷凍弁当の売上を大幅に上回る生産能力を有する工場を建設するとぶち上げたのです。

ファンデリーはもともと予想を強気に出す会社です。新工場建設でこれまでの売上規模をはるかに上回る生産能力を持った工場を建てて稼働すると言っているので、これまで以上に強気の予想を出すだろうと直感的に感じました。

 

ここまでの考察から2020年3月期の決算予想が出る直前にロングポジションを構築しました。また、2020年4Qまでは全く材料がないばかりか、またいつもの強気癖が出てくるだろうと思っていたため、1Q決算直前にショートポジションを構築しました。ロングポジ、ショートポジはそれぞれ決算日をまたいで2営業日後に利確しました。

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【株価指標】

9月6日終値でPER18.8倍、PBR3.33倍

4Qの増収要因が非常に不透明であるにも関わらず、それを織り込み株価は上昇しました。今後、借金を増やしながら製造設備を購入する事などを考慮すると、自己資本比率はもう少し下がっていくと思われます。ファンダ的に安いとは思えません。

 

【今後の展開】

良い事業内容だから、利益率が良いから、今後が期待できそうだからといった理由だけで長期投資するのは避けた方が良いと思います。少なくともファンデリーに関しては4Qが不透明過ぎてロングするには博打要素が大きすぎます。理由は4Qの大幅な増収要因をIRに問い合わせた際、明確な答えを得られなかったためです。また、工場を持たず全て外注で製造し固定費をかけなかった点はある意味では強みであったので非常に難しい投資判断が求められると思います。

繰り返しになりますが、4Qまでは全く材料がないのです。2Qが例年通りの決算であれば1Qより売上が下がるため、1Qの上期予想に対する進捗を見ると、例年通り売上未達の懸念が大きいです。また、今の株価位置はバリュエーション的にも安いとは思えませんので、引き続きショート目線での投資判断となります。

 


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はじめに

株式投資のブログです。

投資歴は7年程度といったところでしょうか。オフ会にも定期的に参加しているので資産額、運用履歴は非公開にしようと思います。ファンダ目線のロングショート、短中期トレードが主体です。

自分の考えをアウトプットして考察を整理するために開設してみました。非常に残念なことですが、Twitterでの銘柄ツイートは煽りであるとの批判が多いです。そこで、Twitter以外の媒体としてブログを利用してみようと思います。

 

続けられるかあまり自信がありませんが、不定期に更新だけは続けていこうと思います。

 

2019年9月7日

 


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